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ABOUT WORK FLOW 7-3-1
DXとは何か
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を使って業務改革を起こすという考え方です。自社の優位性の確保や労働力不足に対応するべく、企業はDXを推進することが求められています。
コロナウイルスの流行によって感染症対策に対応するべく、多くの企業がITシステムを導入に踏み切りました。その結果、社内のIT化が進んだことで、図らずとも業務効率化につながった企業も多くあるのではないでしょうか。
しかし、IT化が一気に浸透したことで、IT化だけでは他社との差別化や優位性を保つことは難しくなっています。さらに、労働力不足までがのしかかってきている今、IT化を手段とし、DXを推進することによって事業そのものを変革していく試みが行われているのです。
DXを実施することで、コストの削減や生産性の向上、従業員の能力をより引き出した事業を展開することができるようになるなど、さまざまな効果を得られる可能性があります。
こうした背景があることから、ライバル企業との競争において優位性を保つために、DXは今や企業にとって切り離せない施策の一つとなっています。
ABOUT WORK FLOW 7-3-2
ワークフローのDXとは
ワークフローのDXは、企業におけるDXの中でも比較的推進しやすく、成果が出やすいという特徴をもっています。DXは全社的な取り組みとして行う必要はありますが、いきなりすべての部署で行うのは非常に難しいでしょう。その点、どの部署においても行われている申請・承認といったワークフローは、1つの部署で試験的に実施することが可能であり、うまく推進できれば、他の部署においても同様に展開させることができます。
ワークフローのDXを推進すると、紙ベースで行っていた申請・承認といった業務を、ワークフローシステムを使って電子化することで、業務効率化やコスト削減、内部統制の強化が期待できます。従業員は、本業に集中することができ、生産性の向上にもつながるでしょう。
こうした効果が見込まれる点からも、ワークフローにおけるDX推進は、社内でのDXを進める第一歩としておすすめです。
ABOUT WORK FLOW 7-3-3
ワークフローをDXするメリット
ワークフローをDX化する際のメリットは以下の通りです。
申請・承認業務を効率化・迅速化できる
ワークフローをDXすると、従来の申請・承認業務のスピードが上がります。紙でワークフローを運用している場合、
・誰の手元で書類が停滞しているのかわからない
・他拠点に郵送で書類を送る必要がある
・申請・承認業務のために出社しなければならない
といった手間や問題があるはずです。
ワークフローをDX化できれば、承認ルートを可視化できるため承認が停滞しにくくなります。また、場所を問わずに申請・承認を行えるため、紙による運用よりも各段に手間が省けるでしょう。
内部統制の強化につながる
ワークフローをDX化すると、社内の申請・承認フローが可視化できます。また、承認の証跡管理も可能なため、コンプライアンス違反や不正購入を防止することが可能です。
ペーパーレス化によってコスト削減できる
ワークフローをDXすることで、紙で行っていた申請・承認業務を電子化できます。そのため、紙代・印刷代・郵送代を削減できるのがメリットです。さらに、書類を保管するための設備や、管理業務も削減できるでしょう。