WORKS導入事例とその効果

日世株式会社 様のロゴ

日世株式会社 様

構成に柔軟性が必要な品質管理帳票の申請承認業務のシステム化
その自由度を最大限に生かせたのは「ワークフローEX」

ソフトクリーム総合メーカー 日世株式会社では、食品安全マネジメントシステム においてFSSC22000の認証を取得し、品質管理に注力しており、コーン商材を生 産する埼玉県 東松山工場においてもその取り組みは、日々厳格に行われている。
報告書や記録の中の一部は、回覧ルートの条件分岐が細かく、詳細説明の追記 などコンテンツのボリュームが大きく変化するものがあり、柔軟性が求められる ため一部Excelと電子メールで運用されていた。しかし、電子メールでの回覧は 手間であり、進捗管理にも時間を要していた。
そこでExcel 帳票の機能を活かせる専用ワークフローシステムの導入を決断。 選ばれたのが株式会社ナルボの「ワークフローEX」だった。導入の結果、品質 管理課の業務が効率化されるとともに、食品企業として求められる規格要求事項 を確実に満たせる仕組みが整った。

日世株式会社 様の写真

1951年に日本ではじめてソフトクリームを発売して以来、パイオニアとしてその普及に尽力してきた日世株式会社。今日ではコーン、ソフトクリームミックス、フリーザーと関連商品をすべて供給できる我が国唯一のソフトクリーム総合メーカーに発展した。同社の基本的な理念は「特色あるNo.1をめざす」。世代や国境をこえて、美味しく、楽しく、夢のある商品を届けることにより、多くの人々に潤いある食文化を提供する企業をめざしている。

日世株式会社のロゴ

社名:日世株式会社
所在地:大阪府茨木市宇野辺 1-1-47
資本金:4億 8,192万円
設立:1947 年 5 月20 日
従業員数:803名
事業概要:ソフトクリームの関連資材(コーンカップ・ミックス・機械類)の製造販売、乳製品 (ホイップクリーム)の製造販売、フルーツプレパレーション(フルーツ調整品) の製造販売、小型万能全自動充填機のレンタル、包装資材の仕入販売
URL:https://www.nissei-com.co.jp/

 
 
項目 内容
PDF https://www.workflow-ex.jp/wp-content/uploads/2022/08/wfex-case0012.pdf

STORY 1次世代の品質管理・品質保証体制を構築すべく スマートファクトリー化、DXを推進している日世

「次世代の品質管理・品質保証体制を構築すべく スマートファクトリー化、DXを推進している日世」イメージ

 「創業者の知人から、アメリカで流行しているこの冷菓の存在を知り、日本に広めたいとフリーザーを10台輸入」。社名を日世に改めた後も、同社はソフトクリーム分野にこだわり、やがてソフトクリームミックス、コーン、フリーザーなどすべてを手がけるソフトクリーム総合メーカーへと発展、現在では国内トップシェアを維持し続けている。
同社は食品安全に注力する企業でもあり、HACCP方式を導入。それとともに、ISO9001やFSSC22000といった、食品安全のための国際認証規格を取得し、これらに準拠した品質管理を徹底している。
同社において、コーンを生産しているのが埼玉県の東松山工場だ。コーンカップ、シュガーコーン、ラングドシャコーン、ワッフルボウルなど、同社が日本市場で提供するコーン商材の多くを担っている。
会社全体で掲げる DX 推進方針のもと、国内工場ではスマートファクトリー化のため、IoT・AIを積極活用すると共に、次世代の品質管理体制構築が進められている。

 

STORY 2使う側、管理する側の負担軽減のために システム化を決断

東松山工場ではすでに、生産現場にはタブレットを用いた電子帳票システムが入っており、ワークフロー機能もあった。タブレットのカメラ機能が証拠を記録するのに設備点検には便利だったが、Excelのように自由なシート追加ができず、キーボード入力が難しく詳細さと柔軟性が求められる報告書の作成には不向きであった。
それまで、同工場ではこうしたExcel帳票をOutlookにハイパーリンクとして貼り付けることで回覧してきた。しかし、そこには悩みがあった。品質管理課では月に一度、2時間かけて回覧ステータスにある帳票ファイルをすべて開いて進捗状況を確認。必要なときには担当者にメールで督促していた。
そこで品質管理課では一部ワークフロー化していない報告書についてはこれまで利用してきたExcel帳票をそっくりそのままワークフロー化することを決断した。

 

STORY 3Excel 帳票の自由度と条件分岐の柔軟性で 「ワークフローEX」を選択

品質管理への取り組みは、日々厳格に行われている。柔軟性が求められる代表的な帳票の中に「変化点チェックシート」があり、これは、新商品開発、生産設備や工程を変更する際、変化点による品質事故発生を防ぐために、これまでに培ったノウハウを活かしたチェックシート形式で品質に影響する可能性のある部分を漏れなく確認できる仕様となっている。こうした帳票には大きな特徴がある。それは、変化点の内容によって、チェック項目とそのボリュームが大きく変わる点だ。
変化点管理は製造課、保全課、生産管理購買課、品質管理課、食品安全チーム、技術開発課、研究開発課と最大7つの部署が関わる。各部署の観点から過不足なく論じることが重要で、記述はときに長くなり、画像や図面を添付する必要が生じるときもある。その逆に、帳票上は記載されているものの、テーマによっては対象外としていいものもある。定型帳票のワークフローでは柔軟な対応が難しく、テーマ選択によって帳票の見え方を変えたり、入力情報を自由に増やせるExcelが最適だった。

日世株式会社 コーン生産部 管理グループ 品質管理課 准課長 金山洋平氏は、今回のシステム要件として、9つのポイントを挙げた。入力フォーマットが自由であること、マクロ機能が利用できること、複雑な分岐条件が設定できること、帳票別に進捗が一覧で確認できること、改ざん防止機能があること、社外からのアクセスで可能であること、セキュリティに不安がないこと、イニシャル/ ランニングコストが安価であること、画像が添付ではなく直接貼り付けられること。比較サイトでまずExcelでうまく使えるものを絞りこみ、そこから上記をもとに検討を進めた結果、選んだのが株式会社ナルボの「ワークフローEX」である。金山氏は選定理由を次のように語る。
「今ある帳票をそのまま使えて、我々が求めることが全てでき、環境の変化に応じて自分たちの手で、自由にかつ簡単にワークフローを設計できる点です。技術的な疑問点において営業担当者のレスポンスが早かった点ですね」。

 

STORY 4トライアル利用の結果、関係部署へ水平展開化

2021年8月にトライアルを開始し、同月そのまま本稼働に入った。そしてその後、従来紙ベースで運用されていた物流センターとの連携業務もこのプラットフォームに合流した。それが出荷許可書で、同工場では生産完了後、工場長、品質管理課での許可を得ずして、物流センターは商品を動かせない仕組みになっている。紙の出荷許可書には押印が必要であったため、リモートワークが進む中、緊急出荷時などはそのためだけに出社することもあった。これがワークフロー化されたことにより、いつでもどこからでも出荷許可が出せるようになった。
今回の導入により、食品安全に関わる帳票に関して、品質管理課では月2時間程度の進捗管理業務が効率化された。また、出荷許可書では、働き方の自由度が上がっただけでなく、物流センターとのコミュニケーションも円滑になった。さらに帳票保管方法も変化している。日世株式会社 コーン生産部 管理グループ 品質管理課主任 越智友紀氏は、こう語る。
「紙で運用していた時代は、帳票を綴じて保管しなければなりませんでしたが、『ワークフローEX』になってからは帳票保管機能で一元管理できるため、その必要がなくなりました」
「これまで使用していた点検記録、報告書をそのまま利用することで、質を維持しつつ、確実にあるべきルートで情報が遅延なく流れ、帳票管理に関するムダが省け、品質管理業務はリスクの高い分野に専念できている点ですね」(金山氏)
企業理念に食品安全を掲げる日世株式会社が、妥協なき情報共有のために選んだ仕組みは、「ワークフローEX」だった。

 

ご対応いただいた方々

主任 越智友紀 氏の写真

日世株式会社 コーン生産部
管理グループ 品質管理課

主任 越智友紀 氏

准課長 金山洋平 氏の写真

日世株式会社 コーン生産部
管理グループ 品質管理課

准課長 金山洋平 氏

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